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「韓国語の助詞を一覧で確認したい!」
「韓国語の助詞の使い分けが紛らわしくて覚えられない…」
韓国語には日本語と同じく助詞がありますが、単体では意味のない言葉だけに、覚えるのに苦労している人も多いのではないでしょうか。
私も初心者の時は苦戦しました…。
韓国語においても助詞はなくてはならない存在。そこでこの記事では、韓国語歴4年の筆者が初心者のうちに覚えておきたい韓国語の基本的な助詞を一覧にして紹介します。
また、紛らわしい助詞の使い分けや例文も合わせて紹介。この記事だけで助詞をマスターできるので、韓国語初心者の方はぜひ勉強に役立ててくださいね。
韓国語の助詞を一覧で紹介!【使い分け解説・例文付き】
さっそく韓国語の助詞を一覧で紹介します。使いどころは日本語の助詞と似ていますが、中には違う使い方をする助詞も。各見出しでひとつひとつ丁寧に解説するので、ぜひ読み込んで韓国語の助詞の理解を深めてくださいね。
なお、スラッシュで区切った左側はパッチム有の時に使い、右側はパッチムなしの時に使います。
使い分けを含めたくわしい解説は後の見出しで紹介するよ!
~は|은/는、께서는
日本語の助詞「は」は、韓国語で「은/는」、「께서는」です。은/는は通常の助詞で、前の単語にパッチムがある場合は「은」、パッチムがない場合は「는」を使います。
께서는は敬語なので、会社の社長や友達の両親など目上の人には「께서는」を使いましょう。
助詞にも敬語があるなんてびっくりだよね。
【例文】
친구는 같이 가자고 했다.(友達は一緒に行こうと言った。)
음악은 내 취미이에요.(音楽は私の趣味です。)
사장님께서는 계세요?(社長はいらっしゃいますか?)
~が|이/가、께서
日本語の助詞「が」は、韓国語で이/가、께서です。이/가は通常の助詞で、前の単語にパッチムがある場合は「이」、パッチムがない場合は「가」を使います。
께서は敬語なので、会社の社長や友達の両親など目上の人には「께서」を使いましょう。
【例文】
트와이스 노래가 들려요.(TWICEの歌が聞こえます。)
예쁜 옷이 있네요.(かわいい服がありますね。)
어머님께서 싸 주신 도시락이에요.(お母さまが作ってくださったお弁当です。)
「~が」の日本語とは違う使い方として、「~(名詞)ではない」というときに「~이/가 아니다」、「~(名詞)になる」というときに「~이/가 되다」といいます。
【例文】
그것은 제 아이디어가 아닙니다.(それは私のアイディアではありません。)
저는 선생님이 될 거예요.(私は先生になります。)
こればかりは例外としてフレーズをそのまま覚えるしかないです…。
「~が好きだ」と言いたい時に、「~이/가」が使えないパターンがあります。「好きだ」の韓国語は「좋아하다」ですが、「좋아하다」をう場合は「~이/가」ではなく「을/를」を使います。
【例文】私はこの歌手が好き。
(×)나는 이 가수가 좋아해.
(〇)나는 이 가수를 좋아해.
日本語訳するなら「私はこの歌手が好き」が自然だけど、
韓国語では「私はこの歌手を好き」と言うよ。
日本語で「いい」を意味する「좋다」なら、「~이/가」を使って好きだと表現できます。
【例文】私はこの歌手が好き。
(〇)나는 이 가수가 좋아.
(×)나는 이 가수를 좋아.
例文を直訳すると「私はこの歌手がいい」になるので、日本語にするとそんなに好きじゃなさそうに聞こえますよね。しかし「좋아하다」と「좋다」の間に気持ちの差はありません。その時々に合わせて言いやすい方を選んで言いましょう。
을/를の発音が苦手なので、私は「좋다」を多く使ってます。笑
文字数も少ないですしね。
「日本語と韓国語は似ているのに、何で韓国語「좋아하다」と日本語「好きだ」は助詞が違うの?」と思う人も多いですよね。その理由は韓国語と日本語で「好きだ」の品詞が違うからなんです。
国立語学院の標準国語大辞典によると、韓国語で「좋아하다」は動詞だと出てきました。一方、日本語の「好きだ」をweblio辞書で引くと、「形容動詞」だと出てきます。
形容動詞と動詞では使い方が異なるうえ、日本語の「好きだ」の場合はさらに少し特殊な使い方をしているので、このような助詞の違いがあるんですね。
「좋아하다」の対象を定めるのに「~이/가」を使うと1つの文章の中に2つ主語があるイメージになってしまいます。
どういうことかというと、「좋아하다」を「好いている」と訳してみるとわかります。「좋아하다」に「~이/가」を使うと、韓国人からは「私はこの歌手が好いている。」と聞こえるんです。「好いている」とするのであれば「私はこの歌手を好いている。」になりますよね。
ちなみに「좋다」は形容詞であり、「きれいだ」「便利だ」など日本語では形容動詞の言葉も韓国語では全て形容詞。つまり日本語の形容動詞と韓国語の形容詞は同じ品詞だと言えるので、日本語の「~が」である「~이/가」を使えるんです。
この文を書くにあたって日本語についてもいろいろ調べたのですが、助詞って本当に高度な文法なんだなと思いました。
助詞がない言葉の国の人が日本語に苦戦するのもわかるよ…。
~を|을/를
日本語の助詞「を」は、韓国語で「을/를」を使います。前の単語にパッチムがある場合は「을」、パッチムがない場合は「를」を使います。
【例文】
그 책을 읽었어요?(その本を読みましたか?)
라디오를 들어요.(ラジオを聞きます。)
例外として、誰かに会うときの「~に」や、乗り物に乗る時の「~に」は을/를を使います。
【例文】
오늘은 친구를 만나는 약속이 있어요.(今日は友達に会う約束があります。)
지하철을 타고 갔어요.(地下鉄に乗っていきました。)
「~に」で을/를を使う動詞は「会う」と「乗る」の2つだけ。
他にもあるかもしれませんが、使うことはほとんどないです。
また、「~이/가」の見出しでも紹介している「~が好きだ」にくわえ、「~が嫌いだ」や「~がしたい」も「~을/를」を使います。
【例文】
나는 이 가수를 좋아해.(私はこの歌手が好き。)
저는 야채를 싫어해요.(私は野菜が嫌いです。)
이 라면을 먹고 싶어요.(このラーメンが食べたいです。)
ややこしいけど丸暗記しなくてOK!
そのうち覚えるので!
~に|에、으로/로、에게、한테、께
日本語の助詞「~に」にあたる言葉は、韓国語では5種類です。
助詞 | 対象 |
---|---|
에(★) | 場所 |
으로/로 | 場所 |
에게(★) | 人 |
한테 | 人(口語) |
께 | 人(敬語) |
5種類いきなり覚えるのは大変なので、(★)がついている「에」と「에게」だけまず覚えましょう。
【例文】
서울에 갑니다.(ソウルに行きます。)
이 책을 형에게 받았어요.(この本をお兄ちゃんからもらいました。)
その他の助詞の例文も紹介します。으로/로は、パッチムがある場合は「으로」、パッチムがない場合は「로」を使います。
한테は「~に」の口語表現、께は敬語です。「한테」と「에게」には特に意味の違いはないので、書くときもいうときも使える「에게」の方が便利だと思います。
【例文】
미국으로 유학하고 싶어요.(アメリカの方に留学したいです。)
오키나와로 여행했습니다.(沖縄の方に旅行しました。)
친구한테 들은 이야기.(友達に聞いた話。)
교수님께 질문이 있습니다.(教授に質問があります。)
에はその場所をピッタリ指しているのに対し、으로/로はぼんやりと方向だけ表しています。助詞にするとどちらも「~に」になりますが、에は「~に」、으로/로は「~の方に」とするとよりわかりやすいです。
【例文】
집으로 갑니다.(家の方に行きます。)
⇒家の方向に行くだけで、家には帰らない。もしかしたら途中下車して買い物したり、どこかに寄って帰るのかも…という含みがある。
집에 갑니다.(家に帰ります。)
⇒すぐ家に行く。
最初は「~에」だけ使えれば何も問題ないです!
~と|과/와、하고、이랑/랑
日本語の助詞「~と」は、韓国語で「과/와」「하고」「이랑/랑」を使います。パッチムがある時は、「과」もしくは「이랑」、パッチムがない時は「와」もしくは「랑」に変化します。
「하고」はパッチムの有無で形が変わらないよ!
「과/와」は書き言葉しゃべり言葉どちらでも使用可能、「하고」、「이랑/랑」はしゃべり言葉です。意味の違いや使い分けは特にないので、使いやすいものを使いましょう。
【例文】
탕수육과 국밥을 주세요.(酢豚とクッパをください。)
복숭아와 사과를 먹고 싶어요.(桃とりんごを食べたいです。)
엄마하고 같이 갔어요.(お母さんと一緒に行きました。)
빨간색이랑 파란색 둘 다 좋네.(赤と青どっちもいいね。)
바다랑 산 중에 뭐가 더 좋아?(海と山どっちが好き?)
~も|도
日本語の助詞「~も」は韓国語で「도」です。パッチムによる変化はありません。
【例文】
너도 그렇게 생각해?(君もそう思う?)
아무리 해도 끝이 없어요.(いくらやっても終わりがない。)
ただし、量の多さを表す「~も」は別の助詞を使います。例えば、「父が3個もスイカを買ってきた。」とか「新人歌手なのに10個も賞を取った。」の「~も」ですね。
量をの多さを表す「~も」は이나/나ですが、中級の内容なのでまだ覚えなくても問題ないです。
~で|에서、으로/로
日本語の助詞「~で」の韓国語は「에서」、「으로/로」の2種類です。「에서」は場所を「으로/로」は手段を表すときに使います。
【例文】
역에서 기다려도 친구가 안 와요.(駅で待っていても、友達が来ません。)
볼펜으로 편지를 썼어요.(ボールペンで手紙を書きました。)
이 열쇠로 문을 열어 주세요.(このカギでドアを開けてください。)
場所なのか?手段なのか?を考えて使い分けてみてね。
~の|의
日本語の助詞「~の」を表す韓国語は「의」です。といっても、韓国語で助詞「의」は省略されることが多いです。
【例文】
선생님(의) 말씀(先生の言葉)
영어(의) 책(英語の本)
명동(의)카페(明洞のカフェ)
上の例文、ぜんぶ「의」を省略した方が自然です。
では「의」をどんな時に使うのかと言うと、以下のとおりです。
「의」を使うとき | 例文 |
---|---|
強調したいとき | 일본의 대학교(日本の大学) |
比喩表現 | 사랑의 눈빛(愛のまなざし) |
後の名詞が修飾されているとき | 언니의 멋진 옷(お姉ちゃんのおしゃれな服) 선생님의 고마운 말씀(先生のありがたいお言葉) |
名詞のあとに名詞が2つ以上続くとき | 꽃의 관찰일기(花の観察日記) 가족의 기념사진(家族の記念写真) |
名詞句のまえにつけるとき | 식후의 즐거움(食後の楽しみ) 가을의 시원함(秋の涼しさ) |
他の助詞と一緒に使うとき | 고양이와의 생활(ネコとの生活) 학교에서의 이야기(学校での話) |
クイズの問題文など、相手に正確に文章を伝える必要があるときも「의」は省略せずに表記します。
ちなみに上の文章は「インターネットでURLの略字は?」
つまり「URLとはなんの略字でしょうか」というクイズです。
「의」そのまま読むと「ウイ」なのですが、助詞として使うときだけ発音が「エ」になります。ただし、”の”を強調したい時や「エ」と読むとわかりづらいときは、あえて「ウイ」と読むことも。
上で参考で載せた画像の時も、司会者のウジさんは問題文を「URLウイ」と読んでました。
~から|에서、부터、에게(서)、한테(서)
日本語の助詞「~から」を表す韓国語は4種類あります。
助詞 | 対象 |
---|---|
에서 | 場所 |
부터 | 時間や数など |
에게(서) | 人 |
한테(서) | 人(口語) |
에게(서)/한테(서)は人に対して使う助詞で、「~に」と同じなので覚えやすいと思います。
에서は「~から来た」のように場所に使い、부터は「1時から2時」や「1から10まで」など範囲を表すときに使います。
【例文】
일본에서 왔어요.(日本から来ました。)
저녁 7시부터 아르바이트가 시작돼요.(夜の7時からバイトが始まります。)
동생에게(서) 과자를 받았다.(弟からお菓子をもらった。)
친구한테(서) 받은 옷.(友達からもらった服。)
~まで |까지
「~まで」は「까지」で表し、「~から」を表す「에서」「부터」と使うことが多いです。またものごとのレベルなどを言葉で表すときにも使えますよ。
【例文】
집에서 역까지 얼마나 걸려요?(家から駅までどれくらいかかりますか?)
일을 하나부터 열까지 배웠어요.(仕事を1から10まで教えてもらいました。)
프로까지는 아니지만 할 수 있어요.(プロというまでではないですができます。)
이런 것까지 할 수 있어!?(こんなことまでできるの!?)
~より |보다
物事を比較したい時は「~より」を表す「~보다」が使えます。ちなみに보다は「見る」という動詞の原形と同じつづりですが、全く関係ないです。
【例文】
흰 옷보다 검은 옷이 더 잘 어울려요.(白い服より黒い服の方がよく似合います。)
오른쪽으로 가는 것보다 왼쪽으로 가는 게 더 재미있을 것 같아.(右に行くより左に行った方が楽しそうだよ。)
~するより~する方が…と、動作を比較するときは
「~는 것(~すること)」と名詞句にします。
~だけ |만
限定を意味する「~だけ」という助詞は「~만」で表せます。
【例文】
한 번만 예쁘게 봐 주세요~.(1回だけおおめに見てくださいよ~。)
이 작업만 하면 오늘 일은 끝이에요.(この作業だけやれば今日の仕事は終わりです。)
ちょっと待って!という意味の「잠깐만!」や「잠시만!」の만は「~だけ」という助詞なんです。
直訳するとどっちも「ちょっとだけ!」ですね。
韓国語の助詞の覚え方
韓国語の助詞を覚えるのは、とにかく反復して使って身につけるしかありません。助詞は他の単語をサポートする役割なので、その文字自体に意味がなく、座学だけで暗記するのは難しいでしょう。
1日5分の独り言でいいので、実際に毎日しゃべって身につけるのがおすすめです。例えば、「今日は学校に行って、〇〇ちゃんと話したよ。」という一文の中にも「は」「に」「と」の3つの助詞が入っています。
分からない単語は1語ずつ調べ、合う助詞を表と照らし合わたり思い出したりしながら、ゆっくりでいいので喋ってみましょう。最初から一文まるごと翻訳を使うと覚えにくいので、必ず自力で考えてから翻訳機で答え合わせしてください。
わからない単語を調べるから語彙力もアップ!
この記事で紹介した例外の使い方も反映した、韓国語助詞の一覧を画像で作りました。ぜひスマホに保存して勉強に役立ててくださいね。
まとめ|韓国語の助詞は反復して覚えよう!
韓国語の助詞を一覧で紹介しました。日本語と似ているものもありながら、微妙に違って難しい韓国語の助詞。
独り言でもとにかく反復してしゃべって身につければ、意識せずにただしい助詞を身につけられますよ。
とはいっても、上級者でも助詞を間違えることはあります。
ガチガチに固めようとしなくて全然OK!
- 韓国語の助詞はたくさん!使いどころは日本語と似ている
- 日本語の助詞とは使い方が違う例外もある
- 独り言でいいのでとにかくしゃべって身につけると良い
- 助詞を無理して全部覚えようとしなくていい