※当ページのリンクには広告が含まれています。
「パッチムが連音化するって何?」
「韓国語の発音のルールがややこしすぎる…」
韓国語の発音ルールの1つに「連音化」があります。連音化はかなり使用頻度が高く、発音するのにかなり重要な発音ルールだと言えます。

連音化は、1つの文章に1回は出てくるほどに頻出です。
韓国語を始めたばかりの人は発音ルールがややこしいイメージがあると思いますが、連音化はシンプル。一度慣れてしまえば問題ありません。
この記事では韓国語勉強歴4年でTOPIK6級の私が、「パッチムの連音化」をていねいに解説します。ダブルパッチムの場合や連音化しない場合もあわせてお伝えしますよ。
韓国語のスピーキング力を伸ばしたい人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
パッチムの連音化って何?
パッチムの連音化とは、パッチムの次の発音が「ㅇ」の場合、パッチムとㅇを合体して発音するルールです。言葉でいわれてもいまいちイメージしづらいと思うので、以下の表をご覧ください。
単語・文 | 読み方 (カナルビ) | 意味 |
---|---|---|
일본어 | 일보너(イlボノ) | 日本語 |
있어요 | 이써요(イッソヨ) | います/あります |
꽃이 | 꼬치(ッコチ) | 花が |
제 이름은 지민이에요. | 제 이르믄 지미니에요. (チェイルムンジミニエヨ) | 私の名前はジミンです。 |
가게 앞에 있어요. | 가게 아페 이써요. (カゲアペイッソヨ) | 店の前にいます/あります。 |
ピンクのマーカーが引いてある部分が、連音化が起こっている部分です。
パッチムが激音や濃音の場合は連音化された発音も、基本的にはそのまま激音・濃音で読みます。
連音化する理由
なぜ連音化が起こるかというと、発音しやすくなるからです。
日本語という意味の「일본어」で説明すると、そのままハングル通りに読めば「イlボンオ」です。しかし実際に「イlボンオ」と発音してみると、パッチムの後の「ㅇ」(母音)はとても発音しにくいことがわかります。そのため、일본のㄴと어のㅇがくっついて「イlボノ」と発音するようになったんです。

実際に発音してみると「イルボンノ」となったり「イルボン オ」と分けて言わないと難しかったりします。
ピンとこないという人は、アルファベットを思い浮かべてみましょう。
「일본어」を日本語表記のアルファベットで書くと「ilbono」。日本人が何も考えずにこれを読もうとすると、「イlボノ」と読みますよね。

日本語でも似たような発音変化があります。
例えば「反応」は「はん」と「おう」がくっついて「はんのう」になりました。
【例外】パッチムを連音化しない時
パッチムの連音化には例外があります。それは、パッチムが「ㅇ」と「ㅎ」の場合です。
まず、「ㅇ」は子音がないので連音化しようがありません。例えば子犬を意味する「강아지」は「カンアジ」とハングルの通りに読めばOKです。ㅇは日本語だとㄴと同じ「ン」と表現されますが、実際はng(ㅇ)とn(ㄴ)で音が違います。
ㅇを発音するときは舌がどこにもついていない状態なので、そのあとに母音を発音しても特に言いづらいことはありません。
ㅎの場合は、連音化せずパッチムの音自体が消えます。例えば「いい」のパンマル(タメ語)である「좋아」の実際の発音は조아(チョア)です。
実際に発音してみればわかりますが、「チョハ」は言いづらいです。

まとめると、ㅇとㅎがパッチムの時は連音化しません。
ㅇの時はハングル通りに読めばOKで、ㅎの時はパッチムを無視して次の文字を読めばOKです!
ダブルパッチム(二重パッチム)の場合の連音化
ダブルパッチムの場合の連音化は、普通の連音化とは異なります。
連音化なしで普通にダブルパッチムの単語を発音するときは、1つの子音だけを読みます。しかし、連音化が起こる場合は前の子音のパッチムを読んだあと、後ろの子音が次の文字と合体します。
単語・文 | 読み方(カナルビ) | 意味 |
---|---|---|
앉아요 | 안자요(アンジャヨ) | 座ります |
잃어버리다 | 이러버리다(イロボリダ) | 失ってしまう |
값이 올랐다. | 갑시 올랐따.(カpシオlラッタ) | 値段が上がった。 |
괜찮아? | 괜차나?(クェンチャナ?) | 大丈夫? |
앉아요の発音は「안자요」となり、ダブルパッチムのㄴをパッチムとして読んだ後、ㅈを次のㅇとくっつけて読みます。
ダブルパッチムの1つがㅎの場合は、例外で連音化が起こらずパッチムの発音が消えます。そのため、괜찮아?が「괜차나?」になるように、1個目の子音が次のㅇとくっついて発音されます。

ちなみに、ㅇがダブルパッチムになることはありません。
連音化って覚えなきゃダメなの?
結論からいうと、連音化を覚えないと韓国語で会話するのはかなり厳しいでしょう。その理由は、助詞のほとんどにㅇがつくからです。
助詞の例
사람이…(人が…)
내 남친에게…(私の彼氏に…)
역에서…(駅で…)
冒頭でもお伝えした通り、連音化は1文に必ず1つ入るくらい高い頻度で出てきます。
※韓国語の助詞をくわしく知りたいひとは記事「【保存版】韓国語の助詞を一覧で紹介!使い分けも例文つきで徹底解説」もお読みください。
ただし、単語帳の例文などを何回も声に出して練習すれば自然と身につくので、無理に覚えようとしなくても大丈夫です。

言葉で連音化の説明をされるとむずかしいですが、実際にしゃべると明らかに発音しづらいです。
韓国語を勉強していけば、すぐに要領がつかめるはず!
まとめ|何度も声に出して連音化を覚えよう
パッチムの連音化について、基本や例外、ダブルパッチムの場合の連音化も紹介しました。
連音化は韓国語の中で最重要といってもいいほどの発音ルールです。文字の説明を読むと難しそうに聞こえますが、そのルールはいたってシンプル。何度も声に出して練習して身につけてくださいね。

そのうち意識しなくても連音化して読めるようになります。
- 連音化とは、パッチムとその次のㅇを合体させて読む発音ルール
- パッチムがㅇ、ㅎの場合は連音化しない
- ダブルパッチムの時は1個目の子音を発音した後2個目の発音がㅇと合体
- 単語帳の例文などを声にして何度も読んで練習しよう
この記事が、あなたの韓国語学習の役に立てば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。