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「TOPIK6級に受かりたいけどどう勉強すればいいの?」
「独学でTOPIK6級に合格できるのかな?」
TOPIK6級は、目標のひとつにかかげている韓国語学習者も多いのではないでしょうか。しかし、具体的な勉強方法や独学でもいいのかなど悩みは尽きないですよね。
そこでこの記事では、実際にTOPIK6級に合格した私の経験談をもとに、TOPIK6級の勉強法を紹介します。

私は韓国語学習歴4年ほど。独学で合格しましたが、結構ギリギリでした(笑)
私の失敗も含めた体験談を踏まえて解説するので、TOPIK6級の合格を目指しているひとはぜひこの記事を参考にして合格をもぎ取ってください!
TOPIKⅡってどんな試験?
そもそもTOPIKⅡがどんな試験なのかを簡単に説明します。
TOPIKは韓国政府が正式に認めている韓国語能力試験です。TOPIKの中でもⅠとⅡに分かれており、Ⅱはより上級者向けの試験内容です。TOPIKⅡの試験概要は以下の通り。
受験料 | 7,000円 |
開催時期 | 4月、7月、10月 |
試験内容 | 聞き取り:50問(60分/100点) 筆記:4問(50分/100点) 読解:50問(70分/100点) |
試験時間 | 1時間目:13:00〜14:50(110分)※聞き取り+筆記 2時間目 :15:20〜16:30(70分)※読解 |

300点満点中120点をとれば3級を取得でき、230点以上取れば6級を取得できます。
TOPIK6級のレベル
TOPIK6級のレベルは、公式に以下の通りと決められています。
全般:
専門分野における研究や業務遂行に必要な言語(ハングル)機能を比較的正確に、流暢に使用でき、政治・経済・社会・文化などの全般的なテーマにおいて身近でないテーマに対しても不便なく使用できる。
ネイティブ程度までではないが、自己表現を問題なく話すことができる。聞き取り:
ほとんどの業務遂行に必要な対話や政治・経済・社会・文化・教育などの専門分野に関わる、多少深度の深い対話や談話、また、複雑な講演や演説、対談を聞き、内容を把握できるか推論し、批判的な理解ができるかを評価する。読解:
ほとんどの業務遂行に関連する文、専門的な文章を読んで、その内容を把握し、推論でき、批判的に分析できるかを評価する。小説、民謡、評論などを読んで作家の意図、心理などを把握できるかを評価する。筆記:
社会的、抽象的なテーマまたは業務や専門分野と関連する論述文を正確で適切に構成できるかを評価する。引用:TOPIK

個人的にこの基準はおおむね合っているかなと思います。
TOPIK6級の合格率や難易度
TOPIKは合格率や受験者数を公表していないので、正確には分かりません。
ただ、私が受験した2024年10月の第96回試験では、平均点は以下の通りでした。
聞き取り | 59.78点 |
筆記 | 37.01点 |
読解 | 56.97点 |
合計 | 153.76点 |

2024年10月に行われたTOPIK第96回の平均点だけ見ると、TOPIK4級レベルの受験者が多く6級の合格者はそこまで多くないのではと予想できます。
実際に、TOPIK6級の難易度は普通レベルと言われることもあれば難しいと言われることも。個人の主観が大きいのではないでしょうか。

韓国語の勉強を習慣的に行ってきたひとなら、そこまで難しくないのではと。
ただ、学習を始めたばかりの人にとってはやはり難易度が高いと思います。
TOPIK6級取得に必要な勉強時間(目安)
TOPIK6級取得に必要な勉強時間は、学習者のレベルによって以下のとおりの目安です。
未経験者 | 1200時間 |
初級者 (TOPIK1~2級レベル) | 800時間 |
中級者 (TOPIK3~4級レベル) | 400時間 |

未経験者がTOPIK6級をとろうと思ったら、毎日2時間の勉強を1年4ヶ月くらいやればいい計算ですね。
【体験談】TOPIK6級合格のための勉強法
独学でTOPIK6級合格するために私が行った勉強法を、試験の種類ごとに紹介します。

ちなみに私の点数は聞き取り88点、筆記60点、読解92点でした。
聞き取り
私が行った聞き取りの対策は、「とにかく過去問を解きまくる」でした。
もともと韓国語のコンテンツをよく見聞きしていたので、音声のスピードに対する対策はしなくても問題ありませんでした。

TOPIK6級を目指しているなら、きっとドラマやアイドルのコンテンツで早い韓国語に慣れているひとがおおいと思います。
TOPIKの聞き取りの試験は日常的なシーンが多いので、とにかく過去問を解いておけばそれなりの点数は取れるでしょう。
わからなかった音声があれば、何度か聞きなおしたり韓国語の文章を見たりして間違いを正していけばOKです。
私が使っていた過去問は以下の本です。3回分の過去問が収録されており、解説も充実してるのでやりこめる点が気に入ってます。


ちなみに、TOPIKの過去問はこちらのサイトでも公開されているのですが、解説はありません。
場数を踏むために問題を解くにはいいですが、やはり解説つきのテキストを1つ持っておくのがいいでしょう。
筆記
筆記は、TOPIKの筆記専用のテキストを購入し、テストの傾向や文章のルールを勉強しました。筆記専用のテキストが必要な理由は以下の通りです。
- TOPIKの筆記試験の出題傾向を知るため
- 韓国語作文には細かいルールがあるため
- 作文用紙への筆記に慣れるため
韓国語の文章を書くときには日本語の作文と同じように細かいルールがあります。なるべく減点されないように基本をたたき込む必要があります。
また、テキストでよく取り上げられるテーマや文字数に合わせた文章の構成のしかたを練習しないと、間違いなく本番でフリーズするでしょう。
私が使用していた作文用のテキストは以下の商品です。作文のやり方や問題のパターンを細かく教えてくれるので、ある程度の韓国語ができるひとならこれで対策できるはずです。

私は筆記の対策に2週間くらいしかかけられず、もっと時間をかけていればと後悔が残っています・・。
より高得点を狙うならTOPIKの作文専用のレッスンを受けるのもおすすめです。
読解
読解問題の対策は、とにかく単語を覚えて語彙力をアップさせることを意識していました。
TOPIKの読解問題は、出てくる単語がむずかしいことが多いためです。文法はそこまでむずかしくないので、単語だけ対策しておけばとりあえず何とかなるというのが個人的な印象です。
ちなみにTOPIKの高級(5~6級)に特化した単語帳は以下しかありません。

音声はついていませんが、TOPIKで高級レベルの単語がリスニングに登場することはほぼないので、TOPIK対策としては問題ありません。
例文は単語1つに対して文章が1つあるわけではなく、長い例文の中に学習する単語が登場する形です。6級を取るには問題後半の長文も解く必要があるので、長い例文を読めるというのは個人的に助かるポイントでした。

私は例文を読み上げながら意味を考え、わからなければ和訳を見て復習していました。
1日1ページやると100日で終わるようになっているので、早め早めに始めて語彙力を高めておきましょう。
私自身の失敗談ですが、単語はつめこんでも一気にはおぼえられません。コツコツやるのがおすすめです。
試験当日にできるTOPIK6級に受かるコツ
TOPIKを受けた私が感じた、試験当日にできるTOPIK6級に受かるコツを4つ紹介します。

当日にもできる対策はあります!
私の失敗談も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
会場に早く行きすぎない
意外に思うかもしれませんが、会場に早く行きすぎないようにしましょう。
その理由は、開場時間まで外で待たされるからです。
私が試験を受けたのは2024年の10月だったのですが、日差しがキツくて暑い日でした。直射日光の下で20分くらい待たされたので、暑くて汗をかいたのを覚えています。

受ける時期や会場によっては試験前に体調が悪くなる可能性も十分にあるかなと・・。
最寄りの駅までは早めに行っておき、カフェなどで時間をつぶしてから時間が近くなったら行きましょう。
甘いものをもっていく
一口で食べられるチョコレートなど、甘いものを持っていくのがおすすめです。
TOPIKⅡの試験は全部で3時間あります。いくら勉強した言語とはいえ、母国語ではない言語に触れ続けていると相当疲れます。
1時間目の後に30分程度の休憩があるので、そこで糖分を補給するのがおすすめです。周囲でも休憩時間に何かを口にしているひとが多かったように思います。

特に後半の読解試験は、集中力が勝負です。
最後までやりきるためにも、糖分をとってください。
アナログの腕時計を持っていく
持っていくのを忘れがちなのが、アナログの腕時計です。
会場によっては時計がなかったり見えにくかったりするので、必ず持っていきましょう。

ちなみに私は「どうせ会場にあるから」と時計を持っていきませんでした。
ところが時計が反射で見えにくい一番端の席で、失敗した!と思ったのをおぼえています・・。
時計が見られないと、時間配分もうまくいきません。案の定私は筆記で時間が足りず、最後は殴り書きしたうえに、文字数が少し不足している状態での提出になってしまいました・・。
デジタル時計やスマートウォッチは不可なので、かならずアナログの時計を持っていくようにしてくださいね。
体温調節できる服装で行く
体温調節できる服装で行くようにしましょう。暑かったり寒かったりすると、試験に集中できないからです。
すでにお伝えした通り、私が受験した日は10月にしては暑い日でした。幸い、私は特に体温調節で不便な思いはしませんでしたが、空調が効きすぎていたり弱すぎたりするケースもあります。
すぐに脱いだり着たりできるカーディガンを用意するなど、実力を出し切れるような服装を心がけてくださいね。

せっかく勉強してきたのに、実力を出し切れなかったらもったいないです。
悔しい思いをしないよう、準備をしていきましょう!
まとめ|TOPIK6級合格に向けて準備しよう!
TOPIK6級の合格に向けた勉強法や、当日できる対策も紹介しました。TOPIK6級は、しっかり準備・対策すれば合格を目指せる資格です。
- TOPIK6級は専用のテキスト・単語帳を使うのがよい
- 試験当日にもできる対策はある

あなたもこの記事を参考にして、TOPIK6級に向けて準備をすすめてくださいね!
この記事があなたの韓国語学習に役立ったなら幸いです。お読みいただきありがとうございました。